本プロジェクトは、地域公共交通再構築が国の重要課題と認識され、強力に推進されるようになった昨今、それを各地域で先導する「コーディネーター」「プロデューサー」(いわば地域公共交通の臨床医)が著しく不足していることが推進のボトルネックになっているという現実を改善するため、人材育成を集中的に行うことを目的としています。
そこで、地域公共交通改善に現場で取り組んでいる全国の大学・高専教員が手を組んで、交通事業者・自治体・コンサルタント等の担当職員の方々を主なターゲットとし、座学や現場体験を通じてスキルを身に付けていただくことができ、さらに幅広い人的ネットワークをつくっていくことを目的とする人材育成の取組です。
また、2023年10月に施行した改正地域交通法において、法定協議会の役割がより大きくなっており、そのガバナンスが地域公共交通政策推進を左右することになります。それに対応し、法定協議会の進め方や活用方策を身に付け、協議会委員として存分に活動できる人材を育てることが必要で、本プロジェクトの目的の1つでもあります。
2023年10月から1年度目を実施し、前半のベーシックコースは2年間で300名近くに修了証を授与しました。また後半のアドバンスドコースはベーシックコース修了者を対象に研修を行うもので、現在も前年度修了生が受講を続けています。
一昨年度・昨年度に続き本年度も国土交通省の支援を得ていることから、すべて無料で受講できます。また座学については対面のみならずオンラインでも受講できます。効果測定やレポート提出を行って一定のレベルに達していることが認められれば、修了証を発行します。
<第3期(2025年度)概要>
実施期間
2025年10月10日<リレーレクチャー第1回、趣旨説明>~2026年9月30日
開催方法(今年度変更)
座学はオンライン聴講(一部対面聴講可、名古屋大学でのパブリックビューイングも実施)、フィールドスタディは現地参加
参加費
すべて無料(フィールドスタディ参加時の旅費等は自費)
対象者
だれでも参加できるが、実際に地域公共交通政策に関わっている方、目指している方
講師<敬称略、順不同>
加藤 博和(名古屋大学):代表
有村 幹治(室蘭工業大学)、板谷 和也(流通経済大学)、伊藤 昌毅(東京大学)、井原 雄人(早稲田大学)、猪 博登(富山大学)、宇佐美 誠史(岩手県立大学)、大井 尚司(大分大学)、岡村 敏之(東洋大学)、神田 佑亮(呉高専)、樋口 恵一(大同大学)、日野 智(秋田大学)、福本雅之(名古屋大学)、松尾 幸二郎(豊橋技術科学大学)、松原 光也(名古屋大学)、水谷 香織(名古屋学院大学)、宮崎 耕輔(香川高専)、吉田 樹(福島大学・前橋工科大学)
詳細・受講申込
下記サイトでご覧いただけます(受講申込サイトにも行けます)
https://transproducer.net/basic/
http://orient.genv.nagoya-u.ac.jp/kyoso.htm
主催
国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院環境学研究科附属持続的共発展教育研究センター
後援<申請中>
(一社)日本民営鉄道協会、(公社)日本バス協会、(一社)全国ハイヤー・タクシー連合会、(一社)日本旅客船協会、(一社)公営交通事業協会
※国土交通省の2025年度「『交通空白』解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト」モビリティ人材育成事業に採択されており、その補助を受けて実施します。